宗派を問
わず葬儀の時に行われる棺掛けについて、正しく理解していない人も少なくありません。棺掛けとは、文字通り故人が安置されている棺に掛ける布のことを言います。
古来より日本で行われている仏式の葬儀では袈裟が使用されますが、神道の葬儀では白い布が使われます。
白い布が使われるのは、新道の教えで人の死は穢れと考えられていて、故人の遺体を清め払うことが目的です。
時代の移り変わりの中で、装飾布を袈裟の代用として使ったり予め棺本体にデザインを施しておくケースも増えています。
棺掛け用の布は、仏具店を始めとした専門店で購入することが可能です。商品よって金額に違いはありますが、一般的なサイズの棺に掛ける場合、2万円前後で手に入ります。
新道では白と決められているのに対して、仏式ではデザインや色についての決まりはありません。葬儀だからと暗い色や無地にこだわる必要なく、故人の好みを優先してブルーやピンクなどの明るいカラーを選択する人もます。
直接お店に足を運ぶことができない場合は、インターネット通販を利用するのも一つの手です。ネットショップであれば、24時間自分の好きなタイミングで発注できるので、急な葬儀でも落ち着いて対応できます。