葬儀用語 直会(なおらい)とは

直会

「直会(なおらい)」とは、神社で行われる神事の後に神職や参列者が神前にお供えしたお酒や郷土料理などをいただくお食事会のことをさします。

祭壇にお供えしたお酒や料理を飲食することには、神様と一緒に食事をする(神人共食)という意味があります。

神式で執り行われる葬儀(通夜祭)の際にも、弔問客にお酒や料理が振る舞われる直会が行われることがあります。

これは、仏式葬の通夜の後に行われる「通夜ぶるまい」に相当します。葬儀の際に行われる直会は弔問客におもてなしをするとともに、身を清めるという意味もあります。

神道では穢れは火から来ると考えられており、通夜の会場では火を焚いて料理をする行為は避ける必要があります。火が使えないので、直会の際に振る舞われる料理は仕出し店などから調達するケースが多いようです。

お酒や料理が振る舞われる直会は宴会と考える方がいるかもしれませんが、重要な神道の儀式のひとつです。そのため、お酒や料理をいただく際は礼儀作法を守ることが求められます。神社本庁が定めている「神社祭式」によると、参加者の前に饗膳が据えられて、各人の器に注がれたお酒(神酒)を飲んでから饗膳の料理に箸をつけることになっています。


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