葬儀基礎知識 一日葬の流れ

一日葬では、通夜を省略して告別式と火葬が1日で行われます。
高齢化社会の日本では、亡くなる人も遺族も高齢であるケースが増えています。
一般的な葬儀だと、精神的にも体力的にも遺族に負担がかかります。
一日葬だと葬儀が短時間で済み、遺族の心身の負担が軽減できます。
費用も一般的な葬儀に比べて安く済むため、最近は一日葬を選択する家庭が増えています。

一日葬はシンプルな葬儀なので、一般的な葬儀とは流れが異なります。
病院や施設で亡くなった場合は、担当医による死亡確認後に葬儀会社に連絡します。
連絡を受けた葬儀会社は、速やかに寝台車を配車してくれます。
葬儀会社では遺族の要望を聞き取り、遺体の搬送と安置を行います。
宗教の形式や火葬場、予算などの打ち合わせを行い一日葬の正確な日程と時間を決めます。

一般的な葬儀だと打ち合わせの次が通夜になりますが、通夜を行わない一日葬の場合は葬儀告別式になります。

葬儀告別式は1時間程度で仏式の場合は読経が行われた後に焼香があり、故人とのお別れをしてから喪主が挨拶して出棺します。
故人との最後のお別れは、一日葬であっても十分な時間が確保されます。
一日葬当日の案内や進行は、すべて葬儀会社の担当者が行います。
告別式が終了すると火葬場へと移動しますが、火葬場での案内や手続きも葬儀会社が担当します。

一般の葬儀だと参列者は告別式が終われば解散しますが、身内だけで行う場合は全員で火葬場に行くケースもあります。
火葬の時間は火葬場によって異なりますが、一般的に民間の火葬場だと50分程度の時間がかかり公営の火葬場だと90分程度の時間がかかります。

火葬が無事に済み、希望があれば精進落しの会食が始まります。
火葬場によっては、精進落しの会食を火葬中に行うケースもあります。
故人を偲びながら親族や友人などが会食を行い、自宅へと戻ります。

通夜を行わないシンプルな葬儀は準備が少ないものの、前日の準備は必要になります。
事前に必要なものや告別式の流れなどを詳しく把握しておきます。


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