お葬式の知識 エンバーミングとは?

エンバーミングとは何かというと、亡くなった人の姿や形をきれいにとどめておく技術の事です。人間に限らず全ての生き物は、亡くなったり死んでしまいそのまま放置しておくと、すぐに傷んで腐敗していしまいます。

そこでエンバーミングを行うと2週間程度は腐敗せず、生きていた時と同じ姿のままとどめておく事が可能です。具体的な作業としては遺体を消毒し、殺菌をして血液を抜いて防腐剤を入れたりします。

また病気で痩せてしまったり眼窩が落ち込んでいたり、交通事故等で損傷が激しい場合は修復し、死に化粧も施します。そうする事で腐臭や死臭を防ぎ、在りし日のきれいな姿に近づける事が可能というのが大きなメリットです。
エンバーミングを行う事で、2週間程度は遺体をきれいな状態で保存出来る為、海外旅行をしていたり、すぐに駆け付ける事が出来ない所に住んでいる身内や親族が集まるまで、きれいな形で保存する事が出来ます。

また血液を抜き、防腐処理を行うので、夏場でも傷みにくいですし、ドライアイスを使わなくても良いので親族も遺体と長く過ごす事が出来るというのもメリットです。

このようにエンバーミングには沢山のメリットがある反面、デメリットもいくつかあります。まず遺体にメスを入れる必要があるという点です。エンバーミングを行う場合、どうしても体にメスを入れなければならない為、それを嫌がる遺族も少なくありません。

「もう亡くなっているから痛みは感じない」という人もいますが、その一方でいくら亡くなっているからと言っても遺体を傷つけるのは「可哀そう」と感じる人がいるのも事実です。
このように遺体を修復する為とはいえ、メスを入れる事に抵抗感があるという人がいる以上、これはデメリットの1つとして挙げられます。

また費用が大きくかかるというのもデメリットです。エンバーミングは保険対象外の為、遺体にこの作業を行う場合、大体相場として平均20万円前後の費用がかかり経済的に負担が大きいです。


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