カトリックにも仏教と同様に、法要や法事に相当する儀式が存在します。
仏教では死後の経過日数ごとに行う儀式が存在しますが、カトリックにはそのような慣習はないと思われがちです。
しかし実際にはしっかり存在しており、一般的には追悼ミサと呼ばれています。
追悼式と表現されることもありますが、いずれにせよ決まった日数が経過したタイミングで故人をしのぶことになります。
具体的には仕事から3日目と1週間、30日という日程です。それら日程になったら教会に関係者を招待して実施します。
関係者というのは、親族だけでなく友達や知人なども含まれており、厳密な決まりがあるわけではありません。
故人と親しかった人なら遺族のほうから誘いがあるはずです。
さらに亡くなってから1年後には、それまでよりも大規模なミサが実施されます。
これは命日を記念日として扱うもので、仏教の一周忌に例えられことが多いです。
それを実施することで一区切りつくことになり、以降についての取り決めはありません。
よくあるのは10年や20年といった10年単位で実施するパターンです。
いずれの場合も聖歌をうたったり祈祷したりするのが一般的となっています。そ
れが終わると団らんしながら故人の想い出を語り合うのです。”