参列時の服装や香典の金額や供花の出し方や弔電の打ち方や弔辞の書き方やお悔やみの挨拶の仕方など、お葬式に参列するに際して知っておくべきマナーには様々なものがありますが、手水の儀もその一つです。
手水の儀とは神式葬儀における儀式で、身を清めるために行います。式場に入る前に行うのが一般的です。入り口付近に水が入った桶と柄杓が置いてありますので、右手で柄杓を持ち水をすくい左手にかけて清めます。
左手を清めたら同様に右手も清め、その後左手を器のようにして水を受けて口をすすぎます。口をすすいだら懐紙で手と口を拭いて手水の儀は終了となります。
すくった水を柄杓の中に残すのはご法度ですので、すくう際は水の量にも配慮すべきです。一般的な仏式葬儀では行われない特別な儀式であるため、戸惑った経験があるという方も多いのではないでしょうか。
神式葬儀においては昔から行われている正式な儀式ですが、最近では省略されることも多くなりました。身を清めることが目的であるということをきちんと理解し、正しい方法で心を込めて行いましょう。
形式が異なる葬儀においてはわからないことに直面することがありますが、わからないことは恥ずかしいことではありませんので、見切り発車で行わずきちんとやり方や目的を聞いてから行うことが大切です。