葬儀用語 開眼供養

お墓や仏壇などを購入するときには、開眼供養を行います。「開眼供養とは?」という疑問を持つ方もいるでしょうが、その答えはお墓や仏壇などに魂を入れる儀式です。そもそも、お墓、仏壇、仏像といったものは、木や石でつくられたものでしかありません。それを拝んだとしても、祀りたい仏様や故人の魂はいないので何の意味も持ちません。なので開眼供養を行い、お墓や仏壇に霊験が宿らせるために儀式を行なう必要があります。

魂を入れることを開眼供養というのは、仏像の制作をするときには目を最後につくることから由来しています。仏像は顔や手をつくっていても、途中であればまだ神聖な力が宿っていないモノでしかありませんが、目を作る(開眼させる)ことで仏となり信仰の対象になります。

なお仏教でも浄土真宗は、開眼させるという考えがないので開眼供養という儀式は行いません。代りに入仏式や御移徙(ごいし)といわれる儀式を行います。

開眼供養は、どのように行うのかと言うと購入したお墓や仏壇などの前で、僧侶に読経をしてもらいます。ただし、お墓や仏壇を改装するとか移築するといったといったときには、その前に使っていたお墓や仏壇から魂を抜く閉眼供養も行います。閉眼供養をせずに開眼供養をして、古いお墓や仏壇の処分をすれば一緒に魂も捨ててしまうことになります。絶対にそんなことをしてはいけません。

では、開眼供養はいつやるのかということですが、厳格な決まりはないのですが家族や親戚にた違ってほしいのであれば時期を調整する必要がでてきます。一般的には人が亡くなったら四十九日法要をしてから納骨を行います。そのタイミングでお墓と仏壇の開眼供養を行います。

僧侶に読経をしてもらうとなればお布施をするのですが、納骨と一緒に行うのであればまとめて5万円から10万円程度を包んでおきましょう。買い替えなどで開眼供養だけを行うときには、3万円から5万円が相場です。このときお金を入れるのは納骨式と一緒であれば不祝儀袋で、開眼供養だけのときには祝儀袋に入れるのがマナーです。


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