通夜の後に出されるお食事、それを通夜振る舞いと言います。弔問客に振舞うことで故人への供養となるため、形だけでも手をつけるようにした方が良いでしょう。
昔は通夜振る舞いと言えば精進料理、動物性食材・ネギなど香りの強いものは用いないというのが決まりでした。
これは仏教の考えから来るものです。ただ現代では特にそう行った決まりはありません。
自分たちで準備するというのであれば故人の生前の好みを反映するものの、大抵は葬儀場を利用するようになったので人数に合わせて注文するだけでしょう。
ただし人の死は突然にやってくるもの、通夜・葬儀と案内を出していてもどれくらいの数がやってくるかは分かりません。それに焼香後にすぐに帰宅するという方も多く、ゆっくりとそこで食事やお酒を頂いて帰る数となると更に把握しにくいのです。
その為、軽食や寿司桶・オードブルなど人数に関係なく皆で気軽に食べられる食事が用意されていることが多いです。
菓子と茶、あるいはお茶だけを振る舞うという場合もあります。通夜振る舞いは遺族のみ、弔問客に対しては折り詰めとお酒を渡すという地域もあれば通夜振る舞い自体を行うことなく粗供養品を渡すところもあるのです。
地域ごとに異なるので、それぞれに従うのが一番です。