お布施とはもともと仏教の「六波羅蜜’」という修行方法に由来のある言葉です。
六波羅蜜とは、いわゆる6つの徳目の総称であり、これらを実践することで煩悩が消え、悟りの世界に到達できると言われています。
人に施しを与えるという意味である布施ですが、3種類の意味があるとされており、それぞれ財施・法施・無畏施と名前がついています。
中でも、一般的によく知られているお布施となると、葬儀や法要などの際に人々が僧侶へ渡しているものをイメージする人が多いでしょう。
それらは財施に当たるものです。また、僧侶が読経や故人の供養の為に祈るという行為も、法施ということでお布施に数えられます。
このようにお布施とは様々な形でやり取りが行われますが、これらの価値を考える場合に、お布=読経・戒名などと捉えられてしまうこともあり、一般的な相場がいくら位なのかよくわからないという意見もよく耳にすることがあります。
しかし、お布施とは何かへの対価として決められているものではないため、これといった金額は決められていないのが現状です。
お布施とはそれぞれの価値観で決まるものであり、自分自身の経済的な事情を考慮して無理のない範囲で決める事が重要です。