お通夜や告別式や法要や役所での手続きや各方面への連絡やお墓の準備や遺産分割協議など、家族に不幸があったときに遺族が行うべきことはたくさんありますが、神棚封じも忘れてはいけません。
神棚封じはその名の通り神棚を封じる儀式で、葬儀が必要になった忌家の家の中にある神棚の正面に白い半紙を貼り付けて目隠しをします。
神様に挨拶・家族に不幸があったことの報告をしてからお供え物を全部下げて、50日間程度神棚封じを行います。家族の死は穢れとみなされます。
神様は穢れを嫌いますので、穢れを神様から遠ざけるために行う儀式です。神様の目に触れないようにしながら忌家で葬儀を執り行うという形を作ります。
穢れと無関係な人が神棚封じをするのが理想的であるとされていますので、家族以外の誰かにやってもらいましょう。封じている期間中は拝礼や挨拶などは一切やめて、お米やお神などのお供え物も控えます。
神棚と仏壇は似て非なるものであり、神棚封じは必要でも仏壇封じは不要です。50日が経過したら貼り付けていた半紙を取り外し、神様に挨拶をして今まで通り拝礼やお供え物を再開します。
神棚は高い場所に設置されていることが多く転倒リスクとも隣り合わせですので、安全性の確保も必要です。