読経や焼香や喪主挨拶やお布施や芳名帳記帳や供花や献杯や通夜振る舞いなど、お通夜で行われる神式の儀式には様々なものがありますが、直会もその一つです。
直会とはお通夜が終わった後に行う会食のことで、神様へのお供え物である御神酒や神饌を親族や弔問客で分け合いながら食べて身を清めるという意味が込められています。
神様から分け与えてもらい、それを食べることで神様と色々なことを共有することが出来て神様をより身近に感じられるようになります。
やり方は宗派や地域などによって多少異なりますが、お通夜後の会食という位置づけで行われることが多いです。喪主が簡単な挨拶をしてから始まり、所要時間はだいたい1~2時間程度です。
あくまでもお通夜における一つの神的な儀式であり宴会とは性質が違いますので、長引かせてダラダラするのはご法度です。
司会進行役を務める喪主が全体を見渡し時間配分などを考えながらその場を仕切り、長引かないように目を光らせていなければなりません。
時間的な問題や宗教的な理由や体調不良などで直会での食事が出来ない弔問客に対しては、御膳料を渡すのが一般的です。
参加する際の服装はお通夜と同様で、カジュアル過ぎる服装や派手なカラー・デザインの服装は避けるべきです。女性の場合は、肌の露出やアクセサリーの種類にも十分な配慮が必要です。
直会は故人を偲びみんなで神様からお供え物を分けてもらい食べる儀式で、宴会とは似て非なるものであるということを意識しましょう。