家族葬の会葬礼状について

会葬礼状は、故人、もしくは遺族の想いを参列者に伝えるために用意するお礼状のことです。現在では色々なテンプレートがありますが、できれば故人や遺族の言葉で書くほうが、より参列者に対して気持ちを伝えやすくなります。

とはいえ、全部自分たちで考えなくても、骨組みだけテンプレートなどを利用しても良いでしょう。

ただ、現在増えて来ている家族葬の場合、参列者が遺族だけだから不要ではないかと考えられてしまうことも多々ありますが用意しておくようにします。また香典や献花なども全てお断りするケースも増えていますが、この場合もやはり会葬礼状を用意するようにします。

これは、香典などをもらったことに対するお礼のものではなく、故人や遺族の感謝の気持ちを伝えるものだからです。実際に葬儀の際、もしくは葬儀や通夜の受付の時に渡すのが基本です。また、葬儀や通夜当日は参列できない人が、後日自宅のほうに訪れる場合がありますが、その場合もお礼として渡すようにします。

また、会葬礼状自体はたしかにお礼の気持ちを伝えるために用意するものですが、実はそれ以外にも利用される場合があるあります。それが忌引き休暇の証明書としての利用です。

葬儀などに参列する場合は、その人との間柄にもよりますが、忌引きとして職場や学校を休むことができるようになります。その際、忌引き証明書を出すことができないと、職場で有れば欠勤扱い、学校で有れば欠席扱いということになってしまいます。

もちろん、そうならないために忌引き休暇証明書を用意すれば良いのですが、会葬礼状を用意しておけば、こうした証明書を改めて用意する必要もありません。会葬礼状には故人や遺族の感謝の言葉だけでなく、故人の名前、亡くなった日、葬儀の日時など、その葬儀に関係した内容がしっかりと記載されているからです。

葬儀の際はバタバタしてしまいがちで、なかなか参列者に対して何かを言うことすらできないことも多々あります。感謝の気持ちを伝えるためにも、また忌引き休暇証明書として利用してもらうためにも、家族葬の場合もしっかりと会葬礼状を用意すのをお勧めします。


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