臨終とは?
臨終とは命を全うした後の状態の事を指すのではなく、命を全うする直前の事を指す言葉であり、元来は仏教における落ち着いた心持ちで命が全うできる状態を意味します。
人間は、命を全うする直前に意識がはっきりとしなくなりつつ話しかけたり手を握っても反応を返してくれなくなるという共通点が存在し、尚且つ呼吸の様子が健康的な状態とは顕著に異なったり肌の色が明らかに変わるといったように、医師ではなくても生じている変化に気が付けるものです。
そのように、これまでの健やかな状態とは明らかに異なる状態を目の当たりにすると、健康的な状態をよく知っていたり一緒に過ごしてきたからこそ気持ちが揺らいでしまうものですが、臨終を迎えた時には落ち着いてしっかりとやるべき事を行うのが大切です。
臨終でやるべき事
少しずつ意識が薄れていって危篤状態になった際には医師が家族に対して声がけを行うので、医師の判断で家族に声がけが行われた時には、親族だけに限るのではなく当人が会いたいと感じている方々に対し抜かりなく連絡を取りましょう。
また、臨終とは意識が薄れていっている状態であるが故に、近くに居たり声を掛けても当人に届いていないように感じられますが、明瞭に反応はできなくてもきっちりと耳から声が聞こえている事例は稀有ではないので、耳元で優しく話しかけてあげるのも大事です。
臨終は、これまで元気な状態を目の当たりにしてきた方が目の前でベッドに横になりながら力ない様子で過ごしている様子が印象的であるからこそ、臨終の段階から心に負担を覚えますし他界するとますます悲しいものですが、命を全うした場合にはその後のやるべき事をしっかりと丁寧に進めていきましょう。
病院で他界した事例では他の場所に安置する必要がある様子から、できるだけ迅速に葬儀社に対して連絡を行います。
加えて、死亡届の提出に関しては期限が定められているため、期限である7日間を過ぎないように気を配りながら提出します。