舎利(しゃり)は仏教用語の1つで、元々は火葬におけるお釈迦様の骨、仏舎利を指す言葉が由来です。
仏舎利はお釈迦様の骨ですから、非常に尊いものとして扱われ、例えに用いられるものにもなっています。
その例えの1つが米粒で、白米のご飯を意味する銀シャリや酢飯を意味するシャリは、この舎利(しゃりから来ています。
理由は細かく砕かれた骨が米粒に見えるからで、形や白さを例えて銀シャリやシャリと呼ばれるわけです。
舎利(しゃりの仏舎利にはもう1つ、土に還り巡ったものが五穀になるという考えもあり、人を助ける輪廻の教えとして広まっています。
舎利(しゃりはお米と切っても切り離せない関係ですし、お米を尊いものと考えて大切にすることからも、やはりシャリが仏舎利、ひいては仏舎利に由来するのは間違いないです。
現在の仏舎利は、単に火葬した遺骨を指す場合にも用いられることがあるので、必ずしもお釈迦様の骨に限られないです。
また、蚕の病気の一種でカビの糸状菌におさかれ白くなり硬く死んだものも、舎利(しゃりといいます。
このように舎利(しゃりには主に4つの意味があり、本来はお釈迦様の骨を意味する仏舎利ですが、そこから転じてお米や遺骨を意味する言葉にもなった形です。