人が亡くなり葬送するために行事を開くことは一般的に、お通夜とお葬式という行事になります。
家族と親族である近親者が参列し、一般的な弔問のお客がその後ろで故人を荼毘に付すために合掌します。
親しい間柄であった場合にはどちらの式にも参加しますが、通常では故人を偲びながら片方の行事に参加すれば義理を果たしたことになるのです。
男性の服装は礼服を着用し光沢感のない上着とシングル丈のパンツと、黒いプレーンな革靴に黒いネクタイを締めて参加します。女性の場合は季節にもよりますが黒いストッキングにスカート、黒いジャケットやカーディガンを身に着けて、髪の色が明るい場合はベールや帽子を着用して喪にふさわしい容姿になるようにしましょう。
一般参列者を迎える場合は広い会場やお食事の用意が必要になり、それに加えて香典返しなどが必要になります。一般的には香典とお葬式の代金は同じぐらいになると言われておりますが、それでも金銭的な負担や心理的な負担は遺族にとって大きなものに他なりません。
一般的な葬儀を開催する場合は150万円から300万円の費用が必要だと言われており、規模や葬儀会場や住職を何名呼ぶか等の条件で費用はさらに多くかかります。そのため近年では略式の家族葬を選ぶ遺族も少なくありません。
家族葬のメリットは金銭的な負担が少なくて済み、友人知人など知己への連絡に追われることが少ないことです。家族葬が済んでから一連の報告をすれば、現代では不義理として感じる人は決して多くありません。
デメリットは葬儀に参列出来なかった人から、自分も故人を偲びたかったなどの言葉をもらうことです。そして出来れば香典を持参しお線香を上げさせてもらいたいなど要望を頂くために、来客が絶えない事態が想定されることになります。
家族葬でコンパクトに葬送し遺族の負担を軽減したかったのに、行事が終わった後に次々とお悔やみの弔問客が訪れることはありがたい反面負担が増えるデメリットもあります。