お棺は遺体を収める箱で柩とも表記されますが、お棺は何も入っていない時に用いられ柩は遺体が納められている時に用いられます。
材質は檜や桐など様々な種類があり、木製が一般的ですが石造りの製品もあります。
神式や仏式では木製が多く使用されていますが、キリスト教式の場合は白い布で覆ったタイプも使用されています。
蓋の部分に小窓が付いているものや彫刻を施したものもあり、希望の製品を選択できます。
お棺の選び方では費用も重要なポイントのひとつで、形状や素材などにより費用が異なります。
費用を抑えたい場合はシンプルな箱型を選択し、高級な素材を使いたい場合は桐や檜を選択します。
形状は簡単に組み立てられる組立て型や箱型、山形など様々な種類があります。
組立て型は使用するまで折りたためるのが特徴で、ストックの場所を取らず運ぶのも楽です。
箱型は蓋の部分が平らになっている長方形のタイプで、山形は蓋の部分が盛り上がっています。
蓋の部分が滑らかな曲線を描いているR棺は、柔らかく優しい雰囲気が特徴です。
彫刻など装飾の有無でも費用が変わりますが、美しい彫刻を施した棺は日本でも人気があります。
二面彫刻は木棺の両側に彫刻を施したタイプで、三面彫刻は棺の両側と蓋に彫刻が施されています。
底以外の全ての面に美しい彫刻を施している棺は五面彫刻と呼ばれ、価格も高額になります。
棺の選択ではサイズも重要で、頭上の隙間なども計算に入れて故人の背よりも10cmから15cm程度大きめのサイズを選択します。
日本では180cmが一般的な棺のサイズですが、故人の身長が高い場合は大きなサイズの棺が必要になります。
火葬場の施設では使用できるサイズに制限があるので、棺のサイズが大きい場合は事前に火葬が可能か確認を取ります。
悔いを残さずに大切な人を見送るには、様々な視点から棺を選択する必要があります。
葬儀社により価格の設定が異なるので、相場も頭に入れながら適切な棺を選択します。