大人になるとお付き合いが増えて冠婚葬祭の場に出かける機会も多くなりますが、お葬式の時のマナーとして香典はふくさに包み持参をすることです。
参列時に受付で手渡すことになる香典ですが、手荷物は最低限にはするものの、そのまま手に持って出掛けてはいけません。
きちんとふくさに包んで持参して、受付で渡す際に初めて取り出すのがマナーです。前に並んでいる人がいても、自分の番になってから目の前でふくさから香典を取り出します。
渡す際には表書きが自分の方に向いた状態ではなく、反時計回りに回し相手が表書きを読める状態で渡すことです。その際に片手でするのではなく、必ず両手を添えることも忘れません。この度はご愁傷さまです、
といった短いお悔やみの言葉を添えます。多くを語る必要はありませんし、一緒に故人を悼む気持ちを添えるように伝えることです。
受付ではなく直接遺族に渡す場合でも、こうしたマナーや配慮は変わりません。
探してみるとふくさは豊富なカラーバリエーションが揃えられていますが、お葬式の際に選ぶのは寒色系です。
お祝い事などの慶事用ならば、赤色や桃色にオレンジや金色などを使いますが、弔事用にはそうした明るい色合いは相応しくはありません。
選ぶべきなのは紺色や深緑に灰青にうぐいすなど、紫色は弔事と慶事で使うことができて便利です。いくつかの種類があるのもふくさであり、特徴とともに包む金額にも違いがあります。
金封ふくさは袋状になっていますが、これは金封筒が入れやすいためであり、包む金額としては1万円から3万円です。
シンプルなスタイルは爪付きであり、包む金額は3万円以上で四角い布状になっていま簡易の切手盆付きは台付きであり、包む金額としては爪付きと同じように3万円以上です。自分用に購入をしようと考えたとき、フォーマルな衣服を販売する売り場なら大抵売っています。
喪服を購入する際に、一緒にふくさも揃えると、別途購入をする必要もなくなります。