家族葬を執り行う場合、まず葬儀社に連絡をして遺体を運んでもらうところから始まります。その後、家族葬の喪主を誰が担当するのかを決めた後、いつどこで執り行うのかを相談します。
次に依頼する葬儀社と相談して、どういった形での家族葬にするのか、規模などを想定して具体的な見積もりを出してもらいます。
式次第と呼ばれる順序に関しても、併せて決めておくと安心です。精神的にも余裕がなく慌ただしい状態ではありますが、難しいようならそれもそれで葬儀社に伝えておきましょう。
それが終わると、家族葬に呼ぶ人たちへの連絡を行います。逝去の報告も兼ねることになりますから、1人1人との話が長くなるかもしれません。ですが呼ぶ人の数が多ければ時間が掛かってしまうので、予め伝えたいことなどをメモして落ち着いて連絡をしてください。
呼ぶ人への連絡を終えれば、逆に呼ばない人への連絡もします。親族だけで執り行いたい場合には、特にここの行程も重要です。失礼のないように気を配り、生前の感謝も一緒に伝えておきましょう。これが終われば、通夜と告別式のスケジュールを確認して、一旦の区切りとなります。
家族葬が無事に終われば、関係者へのお礼と挨拶をしておきましょう。役所への手続きも早い段階で済ませ、滞りなく報告や提出をしてください。納骨と49日法要も、家族葬が終わった後に早めに行います。
以上が、具体的な流れです。突然の別れが来ることも十分有り得る中で、咄嗟にこれらの行動を起こすのは簡単ではありません。ですから生前からいざというときにお願いする葬儀社を決めておいたり、どういう形で行いたいのかを決めておくとスムーズです。
そして意外と時間が掛かってしまうのが、家族葬に呼びたい人への連絡です。急な逝去の場合は誰を呼ぶか呼ばないかだけでも悩んでしまい、夜遅くや朝早くに連絡するのもマナーとして憚れることから、ここも事前に決めておくかどうかで違いが生まれるのです。
仕事をしている人は関係者も大勢いるため、終活の一環として考えておくといいかもしれません。