日本には様々な宗教があり、宗教ごとに葬儀の形式が異なります。
神道の儀式に則って行われる葬儀は神式と呼ばれ、仏教とは異なるマナーがあります。
神式葬儀の基本的な作法のひとつが手水の作法です。
手水とは葬儀の前に行う心身を清める儀式で、参列者にとって重要な儀式になります。
まず桶の水を右手に持った柄杓で汲み、左手にかけて清めます。
左手に水をかけ終わったら、柄杓を左手に持って右手に水をかけます。
両手を清めたら再度右手に柄杓を持ち、左手の掌に水を入れて口をすすぎます。
口をすすいだら左手に水をかけ、柄杓の柄の部分に水をかけて元の場所に返したら口と両手を懐紙で拭き取ります。
柄杓を使って自分で水を汲み清める手水は、他にも手水奉仕と呼ばれる方法があります。
手水奉仕は、神官や巫女から両手に水を受けて清めます。
両手を清めたら口をすすぎ、最後に再び両手に水を受けて清め口と手を拭きます。
神式の葬儀では参列の服装について迷う人もいますが、一般的な喪服で参列すれば問題ないです。
ネクタイは黒無地のものを使用し、水引は黒と白の結び切りタイプを用意します。
市販されている製品の中には、仏教にちなんだ絵柄が入っているものがあるので気を付けます。”