お葬式における白木の位牌とは、葬儀の際に祭壇に安置する仮のものを指します。
塗装などが施されていないものが一般的で、仮位牌とも呼ばれます。
白木が使われる理由としては、塗りを必要とする本位牌の作成に時間を要することが挙げられます。
また、地域によっては異なるサイズが2つ用意されることもあって、大きい方を内位牌、小さい方を野位牌といいます。
ちなみに前者は自宅の仏壇に置くもので、後者は火葬場に至るまで棺と共に喪主が持って移動する為のものです。
仮だとしても、白木の位牌には戒名や法名が記されるので、限りなく本位牌に近い取り扱いが行われます。
白木の位牌の処分方法について気になるものですが、葬儀から四十九日目の法要までに使用された後、本位牌と交換する形で処分されます。
仮にも牌にも魂は入っていると考えられているので、魂を抜いてから処分することになります。
魂抜きは開眼供養やお性根抜きといい、お寺に依頼してお坊さんにやってもらいます。
魂を抜いた仮位牌は捨ててもOKになりますし、ついでにお焚き上げをしてもらうことが可能です。
お焚き上げは必須かといえば必ずしもそうではなく、魂を抜いた時点で位牌の役目を終えていることから、自身で焼却しても大丈夫です。