葬儀の最後に行われる環骨勤行とは?何なのか分からないという人も多いでしょう。説明をすると、環骨勤行は火葬場から遺骨が葬儀場や自宅に戻ってくる時に行う儀式のことです。
火葬場から直接的に自宅に戻るという人は少ないため大抵は葬儀場にて行われます。
簡単に言うならば故人を迎えるために必要な儀式です。
手順としては以下の通りになります。
最初に火葬場から戻ってきた時にお清めをする必要があります。葬儀を行ったことがある人は葬儀場に入る前に水と塩などが置かれており、入る前に塩をかけた記憶はないでしょうか?特に何も考えずに行ったという人も居るでしょうがこの行為こそが環骨勤行をする上でのお清めになります。外部からの穢れを持ち込まないという意味でも重要です。
参列者は必ずお清めをする必要性があります。火葬場には行かなかったという人も必ずお清めをするようにしましょう。
お清めの方法は簡単で両手に水をかけた後に塩を腕や肩などの身体の隅々までかけます。
塩の量は多くなくほんの一握り程度なので塩で服が汚れることはありません。
宗教によってお清めは実践する場合としない場合があるので注意してください。日本人で多い仏教の場合はお清めは必ず行います。
お清めが済んだら後飾り祭壇に火葬場から持ってきた遺骨を安置します。安置する前には前もって線香や一輪挿し、お供え物などを置いておく必要があります。葬儀場で行う場合は葬儀場の方が基本的には前もって準備をしてくれます。
安置をした後は参列者が後飾り祭壇の前に集合をして僧侶の方にお経をあげてもらいます。
お経をあげて遺族や参列者の方が線香を順番にあげていき環骨勤行が終了となります。
環骨勤行は葬儀の最後に行うため環骨勤行が終わった後は喪主などの挨拶が行われ、最後に精進落としの振る舞いがあり完全に葬儀の終了です。
環骨勤行の説明は以上となりますが、故人を迎えて穢れを持ち込まないという意味でも大切な儀式の1つです。