後払い儀とは

後払い儀とは神式のお葬式で行われる清めの儀式です。

亡くなった方が出棺した後、神職の方が亡くなった方の関係者と遺族に加え、周辺家屋を清めます。新道においては死は穢れという考えがあるため、葬儀に参列した方やその場所などを清めることで生者が死の穢れに染まってしまうことがないようにするのです。

新道の葬儀でこの儀式を行うのは出棺と火葬の間です。そのため、出棺が終わったらこの儀式を行いやすくするために、周辺の建物の解錠と施錠を行ったり、清掃作業を手伝ったりするなどを行う必要があります。

葬儀の際に使用した祭壇を片付けたり、手水の儀を行うことでお祓いをしてもらうのです。これが後払いの儀式で、神式の葬儀であれば必ず行われています。

仮霊舎が無い場合は、火葬後の遺骨が戻ってくるまでに祭壇の準備を行わなければなりません。火葬場から戻ってくる親族や関係者のために玄関前に手水の儀で使用する柄杓と水を用意しておきます。

まずは柄杓を使って手に水をかけて、両手を清めます。その上で清めた手を使って清めの塩を取り、体に振りかけて清めます。神式の葬儀はこのように通夜祭や神葬祭など、儀式の合間で参列者やその周辺を清める儀式を行っているのです。

後払いの儀も同様に死者の穢れを生者が身にまとい続けてしまうことが無いように、きちんと清めを行う必要があるのです。そのため、清めのための塩と水、水を掬うための柄杓を用意しておく必要があります。


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