位牌の選び方は今さら人に聞けないものですが、基本的なことを押さえておかないと様々な問題を生み出すことになるので、基本的な知識ぐらいは身に付けておきたいものです。
位牌の選び方で最も重要な事は、亡くなった人にふさわしいものを選ぶと言う点です。様々な種類があり、金をあしらったものなどもありますが、その人があまり華々しいものが好みでなかった場合などは、このようなものは避け落ち着いたものを選ぶことが大切です。
さらに、位牌の選び方で重要なポイントがその大きさです。位牌は仏壇に入れるものですので、その仏壇にすっきりと収まる大きさにすることが重要となります。
先祖の位牌の中には大きなものもある場合がありますが、あまりその大きさを気にするとバランスが取れなくなるため、現在の仏壇の大きさを意識した上で、すっきりと収まるものが最も良い位牌の選び方となります。
しかし大きな功績を挙げた場合など、先祖の中でも誇れる存在であると考えられる場合には、その大きさを考慮すると良い場合もあります。
夫婦の場合には同じ大きさにすることが一般的です。また、はじめにどちらかが亡くなった場合、その位牌を作る際には片側を開けてと言う作り方は基本的には行いません。夫婦一緒の位牌にする場合であっても、例えば夫が亡くなったときには夫だけの位牌を作り、妻の時に夫と一緒の位牌と改めて作り直すのが一般的です。
最近では、生前に戒名を受けると言う人も増えてきましたが、この場合には生前に受けた戒名を赤文字で記載し位牌を作るのが一般的となっています。これは逆修牌といい、一般的に死んだ後に戒名を受ける場合と区別しています。
位牌を作る際には様々なしきたりがありますが、この最低限のしきたりを守っておけば基本的には亡くなった人の思いを込めたものを作るのが最も良いものです。さらに、先祖とのバランスを考えることも必要ですが、本人にふさわしいものを選ぶことが重要で、これが本人にとっても最も良いものと考えられているのです。