彼岸の入りと彼岸の明け
お彼岸とは春分の日、秋分の日を中日として前後3日間を合わせた7日間の事を指しお彼岸を迎えた初日の事を彼岸の入りと呼び、最終日の事を彼岸の明けと呼びます。
仏教においてお彼岸の彼岸という意味は向こう側の岸に渡るというものであり、迷いも存在するこの世から川の向こう岸に存在する悟りの環境に渡るべく教えを守って、行う事柄を慎むという事がお彼岸が元来有している意味合いです。
元来こうした意味合いを有しているお彼岸は、今日においては家族が揃ってお墓参りに出かける様子が慣習化されています。
お墓参りを行う際には取り分けて作法が定められているわけではないので、綺麗に墓石や周囲を掃除したりお線香やお花をお供えするなど自由にお墓と向き合います。
そして、一通りお墓の掃除などが終えられた後は水を手桶から掬い、墓石の上部から静かにかけた上で合掌礼拝を行います。
また、お彼岸を迎えた際には墓石と共に家庭にある仏壇のお掃除を行う事も今日の慣習なので仏壇もお掃除します。
さらに、仏壇においてはお掃除後にお供えする物は季節を表す食べ物などをお供えするため、春であればぼた餅やお花などをお供えし、秋であればおはぎをお供えしましょう。