葬儀にお金がかかることは知っていても、それを誰が負担するのか把握していない人が見受けられます。故人に配偶者や兄弟などの身内が複数人いる場合は、特に疑問に感じやすいポイントです。
突然の事態に戸惑わずに済むように事前に知っておくのが望ましいでしょう。
慣習として葬儀費用の負担者となることが多いのは喪主です。
喪主の選び方に絶対のルールはありませんが、一般的には配偶者やその子どもが役割を担います。
とはいえ、経済的な事情などにより、喪主ではなく他の身内が支払うことも珍しくはありません。話し合って折半するようなケースも多くなっています。
また、喪主が配偶者の場合でも、葬儀費用に関しては長男が支払うケースも多いです。
以上のように喪主や長男が負担するという傾向があるものの、家庭によって異なるというのが実情となっています。
いずれにしても大切なのは、身内の全員が納得できる形にすることです。普段から仲が悪いと誰も支払いたがらずに、裁判沙汰にまで発展するといった事態も起こりえます。
そもそも連絡を取り合えないと相談すら行えず、まともな葬儀を挙げられない困った結果になるかもしれません。
そんな事態を招かないように、普段からコミュニケーションを取って、可能であれば葬儀に関する方針も決めておいたほうが良いでしょう。
もし長男が負担するなら、それ以外の兄弟が手配を引き受けたり香典を多めに出したりするなど、お互いに気を使うスタンスを忘れてはいけません。
ただし、身内への負担がほとんどないケースもあります。香典と相続する財産で全額を支払えることも少なくありません。
それらでは不足する場合にのみ、上記のように身内で負担をするのが基本となっています。
また、例外として支払う人を遺書で指定している場合もあるのです。その場合は故人の意向を尊重することも視野に入れるのが好ましいです。
どの場合に関しても、早めに葬儀費用の相場をチェックしておくことがポイントになります。