「自分史」で自分の生きた証を残しましょう
終活のアイテムといえばエンディングノートを挙げる人が多いですが、それだけでなく自分史も作っておけば、これまでの人生や想いを見返せるようになります。
それは分かっていても、うまく作れないという人も珍しくありません。しかし実際には、以下に挙げるポイントを知っておくだけでスムーズに制作できるようになります。
自分史は随筆のように好きな順に書き連ねていくものではありません。偉人の伝記を思い出すと参考になりますが、あくまでも時系列に沿って記述していく必要があります。
手始めに表の形式にする
まずは視覚的に理解しやすい表の形式にしてみるのがおすすめです。
PCを持っているなら、表計算ソフトを利用すると整理しやすくなります。
左端の縦の列に年月を入れて、上端の横の列にイベントや出来事といった項目を設けましょう。そして、縦と横から進んで交わるセルに具体的な内容を書いていきます。
その際に大切なのは自分の感情を盛り込んでおくことです。
たとえば、部活の大会で優勝したのであれば、当時の嬉しかった気持ちを素直に記入しておきましょう。
そうすると、見返したときに臨場感を持って当時の情景をイメージしやすくなります。機械的な記録ではなく、温かみのある資料に仕上げるためにも欠かせません。
また、自分史といっても本当に自分だけにフォーカスしないように注意してください。
自分の人生といえども、周りにはいつも家族や友人がいたはずです。
そういった人たちのことも、できるだけ多く記入しておくことが大切です。あらためて周囲に感謝する心を持てるようになり、残された人生に良い影響をもたらせます。
家族一人ひとりに起こった変化も書いておくと、自分史の彩りはいっそう豊かになります。長男が大学に合格したことや次女が結婚したことなど、個々の人生の節目になったことをピックアップすることが大切です。
そのときの自分の気持ちに気付いたり、それぞれの出来事の繋がりを発見したりできるでしょう。